なぜ高校野球のスパイクや手袋は白黒だけ?僕が感じた違和感と提案

■ 子どもの頃に感じた“素朴な疑問”

僕がまだ子どもだった頃、テレビで高校野球を見ながらふと思ったことがあります。

「なんで、みんな白とか黒のスパイクや手袋なんだろう?」

プロ野球の選手たちはカラフルで個性的なスパイクや手袋を身に着けているのに、高校野球ではどの選手も白か黒だけ。

当時の僕には、それがとても地味に見えて、正直「かっこよくないな」と感じたのを覚えています。

プロ野球を見慣れていた僕には、高校野球の“白と黒だけ”の世界が、ちょっと不思議で、違和感がありました。

■ 高校野球でスパイク・手袋の色が制限されている理由

高校野球では、スパイクやバッティング手袋などの色は、白か黒に限定されています。

その理由としては以下のような点が挙げられます。

  • 教育の一環としての統一感や規律
  • チームプレーや協調性を重視する文化
  • 派手な色による商業化・個人主張の抑制
  • 経済格差による道具の違いを目立たせない配慮など

こういった背景から、白と黒というシンプルな色に統一されているのです。

もちろん、全員が同じ格好で、一つのボールを泥まみれになって追いかける姿には、高校野球特有の美しさや感動があります。

でも、だからこそ僕は、こうも思っていました。

「道具に“色”があっても、いいんじゃないか?」

■ 色があることは“かっこよさ”であり、“憧れ”になる

スパイクや手袋に色があるというのは、単なる見た目の話ではありません。

例えばサッカーやラグビーの選手たちは、それぞれカラフルなスパイクを履いています。

「かっこいい!」「自分もあれが欲しい!」

そんな憧れは、スポーツを始めるきっかけになると思います。

野球でも同じで、かっこいい道具はプレーヤーのモチベーションにつながり、野球に興味を持つ子どもたちを増やす力があります。

「野球ってかっこいい!」と感じてもらうことが、結果的に競技人口の拡大にもつながるはずです。

■ 白スパイクが認められたのは一歩前進

近年、高校野球でも白スパイクが認められるようになりました。

これはとても良い変化だと僕は感じています。

白は見た目もさわやかですし、夏の暑い時期には黒より熱を吸収しにくく、熱中症対策にもなります。

そしてなにより、道具の選択肢が少しでも広がったことが嬉しいです。

ただ、それでも僕は思うのです。

「せっかくなら、もっと自由に“色”があってもいいんじゃないか?」と。

■ たとえば“チームでスパイクの色を統一する”というルール

スパイクに関しては、「チームで色を統一する」というルールにすれば、品位や一体感も保てると思います。

たとえば:

  • 本体は白、ラインを黒・ネイビー・赤で統一する
  • チームカラーに合わせて全員で揃えるなど

そんな工夫をすれば、「高校野球らしさ」を失うことなく、かっこよさや個性も表現できます。

実際、僕は今でも**「白や黒だけのスパイクより、少し色が入った方がかっこいい」**と思っています。

そしてその“かっこよさ”は、競技の魅力そのものだと思うのです。

■ 手袋にはもっと自由があってもいい

さらに言えば、バッティング手袋の色については、もっと自由でいいんじゃないかと僕は思います。

もちろん派手すぎるものや、極端なデザインはバランスを欠くかもしれませんが、

ある程度のカラーバリエーションが認められれば、選手の個性やモチベーションの向上につながると思います。

実際に、プロ野球では手袋のカラーがその選手の“アイコン”のようになっていて、ファンにとっても印象的です。

高校野球でも、そこまでではなくても、**「色を選べる楽しさ」**があっていいと思います。

■ 高校野球が変わるきっかけの一つとして

もちろん、高校野球には大切な文化や伝統があります。

それを守ることも大事です。

でも、もしその伝統が時代に合わなくなってきているのなら、少しずつ見直していくのも必要ではないでしょうか。

スパイクや手袋の「色」は、高校野球をより魅力的にするための一つのきっかけになると思います。

未来の野球少年たちが、「野球ってかっこいい!」と心から思える環境が、もっと広がってほしい。

そんな願いを込めて、この記事を書きました。

【筆者プロフィール】

ナイスバッチ

プレーヤー・保護者・指導経験を活かし、柔道整復師・鍼灸師の視点から野球の疑問や改善点を発信。

未来の野球を考えるナイスバッチです。

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