バッティング時、肘のプロテクターは多くの選手が非利き腕側につけます。
- 右バッター:左肘にプロテクター
- 左バッター:右肘にプロテクター
しかし、利き腕側の肘にもプロテクターをつけることで、より安全にプレーできると僕は思います。
なぜ利き腕側にも必要なのか?
右バッターで右投げ、左バッターで左投げの場合、インコースのボールがシュート気味に来ると、打ちに行った際に利き腕の肘にボールが当たる可能性があります。
特に球速が速い投手との対戦時、高校野球、大学野球、社会人野球、プロ野球などのレベルが高くなればなるほど、避けきれない場合があります。
利き腕に当たった場合のデメリットは大きいです:
- 投球に支障が出る
- 投げられなくなるとチーム力の低下につながる
- もしも利き腕の肘をケガしてしまうと、復帰するまでに何か月もかかる、フォームを崩す可能性、パフォーマンスが下がったままになる可能性、選手の将来に関わってくる可能性など
こういった多くのリスクがあります。
過去と現在の違い
- 十数年前は、高校生が右バッターで右投げの投手が利き腕側にもプロテクターを装着していたのをテレビで何度か見たことがあります。
- 現在は装着しているのを見られませんが、高校野球やプロ野球で利き腕の肘にボールが当たり、その後の投球に影響が出るシーンを目にすることがあります。
デメリット
利き腕側にプロテクターを装着する場合、バッティング時に違和感を感じる可能性があります。
- 慣れていない選手はスイング時に違和感があると思います。
- 練習で使用して装着感に慣れていく必要がありますが、安全面を考えるとデメリットよりもメリットの方が大きいと僕は考えます。
今後の可能性
- 現在は利き腕側にプロテクターをしている選手は見たことがなく、いないかもしれないですが、誰かが実践し始めれば普及して広がっていく可能性はあります。
- もしも今現在発売しているプロテクターでバッティング時に利き腕側に付けた場合、フィットする作りのプロテクターがない場合はメーカーが開発する必要もあると思います。
- ケガや安全面を考えると、投手だけでなく野手も利き腕の肘にプロテクターをつけることを検討する必要があると思います。
まとめ
- バッティング時には利き腕側の肘にもプロテクターを装着することで、デッドボールによるケガや投球への影響を防ぐことができます。
- 今後、利き腕側のプロテクターの普及により、より多くの選手がケガのリスクを減らせると思います。
- 投手・野手問わず、ぜひ安全対策として利き腕側のプロテクターを検討していく必要があると思います。
【筆者プロフィール】
ナイスバッチ
プレーヤー・保護者・指導経験を活かし、柔道整復師・鍼灸師の視点から野球の疑問や改善点を発信。未来の野球を考えるナイスバッチです。


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