いつもは保護者・指導者・プレーヤー・施術者の立場からブログを発信していますが、
今回は僕自身が鍼灸整骨院を経営している柔道整復師・鍼灸師の目線でお伝えしていきます。
子どもがケガをしたとき、どの整骨院・鍼灸院に連れて行けばいいのか——。
保護者の方が最も悩むポイントだと思います。
「ここがおすすめです!」と断言するのは難しいのですが、
逆に“ここは避けておいた方が安心”というポイントなら明確にあります。
施術者としての経験、そして柔道整復師・鍼灸師として多くの患者さんを見てきた立場から、
今回はその2つのポイントを解説します。
① 首や腰を“ボキボキ鳴らす矯正”をする院は避ける
まず一つ目は、
強制的に首や腰を捻ってボキボキ鳴らす施術を行う院です。
●どうして危険なのか
この施術について僕は昔から疑問を持っています。
ボキボキ鳴らすことで何がどう良くなるのか、
それをやっている施術者に聞いても理論が曖昧だったり、
納得できる答えが返ってきませんでした。
実際に、
首のボキボキ矯正は厚生労働省が禁止している行為です。
●“良くなる”より“リスクの方が大きい”
確かに「受けて良くなった気がする」という人もいるかもしれません。
しかし、それよりも…
- 症状の悪化
- 体の内部へのダメージ
- 新たな痛みの発生
など、リスクの方が明らかに大きいと私は考えています。
さらに、
ボキボキ矯正による施術事故の事例は過去に何件も報告されています。
特に子どもの身体はまだ未発達で、大人より柔らかく繊細です。
そこにそのような強い刺激を加える必要はないと僕は思います。
なので子供に限らず大人もボキボキする施術は避けた方がいいと思います。
② 回数券を強く勧める院も避けた方が良い
二つ目は、
回数券を積極的に販売する院です。
もちろん、回数券を販売している全ての院を否定している訳ではありません。
患者さんの為ではなく回数券を売ることが目的になっている院があるのでそういったセールス色が強いところは注意が必要です。
施術者が本当に必要だと思い患者さんに説明をして患者さんが納得していて、
なおかつあまりにも高額でなければいいのではとは思いますが、
僕だったら回数券は周りの知り合いには買わない方がいいと助言します。
●回数券のリスク
- 一度に高額の支払いが必要になる(1回あたりの施術費は安くなるメリットはあるが)
- 思ったより早く良くなり、回数が余る場合必要性がなくなる
- 途中で「施術が合わない」「辞めたい」と思っても返金されない場合がある
- 施術院が突然閉院した場合、回数分が返金されなくなる
●施術者側の“リアルな気持ち”
実は僕の院でも、過去に一度だけ回数券を導入したことがあります。
当時、患者さんからの要望があったからです。
しかし、すぐに「これは違う」と感じて、回数券は廃止しました。
理由は正直に言うと、
- 回数券が売れた日は嬉しい
- しかし2回目以降はお金が発生しないため、どうしてもモチベーションが下がる
という心理的なギャップがあるからです。
患者さんは「毎回お金を払っているのと同じ質の施術」を期待していますが、
施術者側にとっては
“すでに支払い済みの人に無料で施術している感覚”
になってしまうことがあります。
もちろん全ての施術者がそうとは言いませんが、
私はこれに違和感を覚え、
10年ほど前に回数券制度は完全にやめました。
今は、
1回1回の施術に真剣に向き合い、その対価として料金をいただく
という形だけで運営しています。
■まとめ:避けるべき院+選ぶときの大切なポイント
整骨院・鍼灸院は全国に数えきれないほどあり、施術内容も考え方も様々です。
その中で、子どもを安心して任せるために、
まずは次の2つを避ければ失敗する確率は減らせると思います。
✔ 避けるべき整骨院・鍼灸院
- 首・腰を捻ってボキボキ鳴らす矯正をする院
- 回数券を強く勧める院
■プラスして大事なこと
もし通うのであれば、次の点も確認してみてください。
- 料金が自分に合っているか
- 先生との相性が合うか(フィーリングも大事)
- 施術内容に納得できるか
- 説明が丁寧か
整骨院選びは“技術”だけでなく、
「なんか合うな」「この先生なら安心できる」
という直感も非常に重要です。
もし、整骨院鍼灸院選びでお悩みのことがあればコメントを頂ければ僕が答えれることであればお答えます。
これから鍼灸整骨院の施術者目線でのブログの内容もアップしていきます。
今回のブログで少しでも参考になれば幸いです。


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